
先日、友人の娘さんが結婚をしてご主人の実家に泊まりに行くのを嫌がっていたという話を聞いた。
これまでコロナで逃れてきたけど、おばあちゃんの具合があまりよくないらしくて、ゴールデンウイーク中に帰ることになったという。
ご主人のお母さんがチャッキチャキで、おっとりとした友人の娘さんはお姑さんが苦手らしい。
おばあちゃんはご主人の実家のすぐ近くで一人暮らしをされていたけれど、かなり弱ってこられたので、入院と退院を繰り返しながら、今はご主人の実家にいらっしゃるということだ。
もともと同居していたけれどお母さんとおばあちゃんの折り合いが悪くて、家の裏のおじいちゃんの名義の土地に家を建てて別居していたそうだ。
私と姑と同世代くらいになるわね。
たまに行く夫の実家は嫌だと思うわ。
1週間、夫の実家で過ごすのは結構きついかもしれないわね。
私は、結婚してすぐに同居。
姑は優しかったけれど、過干渉な人。
何をするにも全てのことにかかわろうとしてくるので(親切心)、それもストレスだった。
私が出かけると言うと「何処に?誰と?〇〇さんってどこに住んでいる人?ご主人は何の職業?」などと質問攻め。
一緒にテレビを見ることもストレスで、
常に俳優さんやドラマやニュースの内容を質問してくる。
テレビをつけている間ずーっとだ。
聞こえないし、集中できないのでテレビの内容など全くわからない。
姑の友人が家に来られることも多く、お昼は姑と姑の友人たちと私で昼食。
部屋にいても呼ばれるので行かないわけにもいかない。
姑は同居している嫁と友人と一緒におしゃべりをすることが自慢で、一方、姑の友人は物珍しいのか、これまた質問攻め。
どうして、姑の友人と一緒にお昼ご飯を食べないといけないのか・・・
とかね。
全てが嫌だったわ。
子供が生まれてからは、月に1回は実家へ泊りがけで行くようになった。
でもね、
その帰りはいつもこっそりと泣いていた。
本当に車の中で涙が出ていたわ。
帰りたくないって思いながら帰っていた。
それを誰にも言えなかった。
夫にさえ。
今でもそのころのことを思い出すと胸が熱くなる。
今回実家に数日滞在して、その時と同じ帰り道を通りながら、帰りたくないって泣いていたことを思い出したわ。
その頃は、いまさら別居したいなんて言い出して、大問題になるのが怖かったし、実家の両親に心配かけたくはなかったし、夫の親戚一同から何を言われるのかも怖かった。
別居したい理由が、私が嫌だからとは言えなかった。
悪者になるのが怖かったっていうことかなあ。
意地悪をされたわけでもないし、ケンカしたこともない。
何よりも、自分で同居は最初からって選んだから。
姑は、しなさいというような命令口調ではなかったけれど、こうすることが当たり前というような言い回しをするのでそれも嫌だった。
今になって思えば、姑もすごく気を使っていたし、我慢もしていたのだと思う。
姑の友人と食事をしているときに、私の前で、「今はね、姑のほうが我慢する時代なのよ」って言ったことがあったの。
悪気があって言った言葉ではなく、本音がちらりと出たって感じだったけれど、姑の友人が気を使って「あなたは、こんないいお嫁さんがいて幸せね」ってフォローしてくれた。
お互いに、それなりに気を使って、
お互いに自分のしたい暮らしもできなくて
(私は私で姑はやりたい放題って思っているけど、姑もそんな風に思っていたのだと思うわ。後に私もそれなりに物申す嫁になっていったからなおさら)
同居しないほうが、お互いによかったのかもしれないとさえ最近は思ったりもする。
本当に助けがいるようになるまでは、離れて暮らしてもよかったのかもしれないと思うわ。
それが、今くらいの年齢になってからなのだろうけれど・・・
うーん・・・
・・・
今まで別居していて、今の状態の姑と一緒に暮らすのは相当大変だろうな。
歳をとってから同居するのは、やはり初めから同居以上に大変かなあ。
今は、長年一緒に暮らしてきたし、姑はもともとは優しい人なので、それなりの愛情はある。
だけれど、最近の暴言?言いがかり?によっては本気で腹も立つわ。
先日の泥棒騒ぎで、姑が忘れていたのは私が怒って電話を切ったこと。
電話の翌日夫に、「私の通帳をゆめさんが勝手に持って行ったから返して」って言ったそうで、
夫が、「昨日電話して喧嘩になったんだろ」って言うと
姑は「電話なんてしていないわ。通帳を盗られて困っているのよ。返してって言って」って言ったそう。
それを聞いてまた腹が立ってきて、私は帰ってから通帳を返して、姑とほとんど会話をしていないわ。
これまで一緒に住んでいなければ、いきなりそんな状態の姑と暮らすことの方がストレス2倍かしら。
今後、本格的な認知症になってお世話が必要になった時には、親戚の意見とかよりも自分の気持ちも絶対優先させようと思っています。(モノ言う親戚が多くて・・・)
私は、私なりに頑張ってきたと思うから。